育成スキルはもういらないと勇者パーティを解雇されたので、退職金がわりにもらった【領地】を強くしてみる
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「“円満解雇”から始まる領地経営。領地を丸ごとひとつの組織として育てる泥臭さが、働く大人にはじんわり沁みる。」
— 書店員あらすじ
育成に特化したスキルを持つ27歳のエイガは、十分に強くなった勇者パーティから「もう育成スキルはいらない」と一方的に解雇される。退職金がわりに渡されたのは、7つの寒村と2500人以上の領民を抱える、辺境の小さな【領地】だった。だがエイガは、人や土地・建物までも成長させられる育成スキルの真価に気づく。村人を鍛え、産業を興し、領地そのものを育て上げ、やがては魔王すら倒しうる強大な領地へと作り変えていく、痛快な領地経営ファンタジー。
書店員レビュー
追放ものは数あれど、これは“円満解雇”から始まる珍しい物語。
勇者パーティに「育成スキルはもういらない」と切られたエイガが、退職金がわりに渡されたのは7つの寒村と2500人の領民。普通ならここで元パーティへの“ざまぁ”に突き進むところ、本作は喧嘩別れをしない。恨み晴らしより、手元の領地をどう育てるかへ視線が向く。この穏当さは、新しい。
領地そのものを組織として育てていく発想が斬新で面白い。人も土地も建物も「育成」できるスキルを軸に、村を鍛え、産業を興し、やがて領地全体をひとつの冒険者ギルドのように回していく。この“領地=ひとつの組織”という設計が「組織とは」を解像度高く描き出す。
そして、その運営のリアルさも面白さにつながっている。人をどう配置するか、産業をどう興すか、上が抜けた組織をどう立て直すか。描かれるのは派手な無双ではなく、組織を回す泥臭い苦労話だ。
働いたことのある人なら、確実に身に覚えがあるはず。サラリーマンが「分かる…」と頷きながら読める異世界ものは、意外と貴重かもしれない。
追放もの・内政ものが好きな人、街づくりやマネジメントの過程を眺めるのが好きな人、そして日々組織で揉まれている社会人にオススメしたい。逆に、元パーティを派手に見返す“ざまぁ”のカタルシスを求める人には、穏やかすぎるかもしれない。でも、その穏やかさこそが本作の個性だ。
解雇された先で、腐らず淡々と足元を強くしていく。その姿が妙に沁みる、大人のための領地経営ファンタジー。
— ギーク📚書店員
この本が気になったら
作品情報
- 作者
- 黒おーじ(原作)/たかはし慶行(漫画)/teffish(キャラクター原案)
- レーベル
- GAノベル(SBクリエイティブ)/ガンガンコミックスUP!(スクウェア・エニックス、コミカライズ)
- 巻数
- 小説4巻+コミックス13巻(14巻は2026年7月予定)巻
- 連載状況
- 連載中(小説家になろうにて連載継続中)
- 初出
- 2018
- 初出媒体
- 小説家になろう
メディアミックス
見る・読む順
原作Web小説/書籍版を本流とし、コミカライズ(漫画版)は本筋の映像的入口。アニメ等の他メディア展開はなし。読む順としては「原作小説(なろう/GAノベル)→ 漫画版(マンガUP!/ガンガンコミックスUP!)」
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